アレルギーと食事療法(森下敬一先生のメルマガより)

 

 

転載します

近頃はアレルギー、とくに食物アレルギーが大きな問題となっています。
学校給食での死亡事故がおきたり、蕎麦、卵、牛乳、小麦、甲殻類、魚肉、
果物に至るまで、さまざまな食物にアレルギー反応をおこす子どもたちが
急増しています。
教師がその処置として、エピペン(アドレナリン自己注射薬)使用の講習ま
で受けなければならないとか…。アレルギーになる食物を摂取しないので
はなく、アレルギーにならないような体質をつくることが先決。

今回は、森下博士の言われるように、まず「アレルギーに関する基礎知識」
から学んでみましょう。

<まず原理を知ること>

まず、アレルギーに関する基礎知識をもって頂きたい。ただし、注意して
おきたいことが二つある。

一つは、正しい理屈を知ることこそ健康自衛の第一歩である、ということ。
正しい基礎知識をもつことは、治療や予防をより効率よく、より効果的に
おこなう上に不可欠なことなのだ。病氣をもっている人は、

「理屈はどうでもいいから、とにかく早く治る方法を教えてくれ」といった

氣持になるもの。しかし、それは大変に危険である。また、とても勿体ない
ことだ。

一時的な効果が得られるものでも真に正しい原理に基づいた療法でなければ、
結果的には体の自然性を損なうから、再発をくりかえしたり、もっと深刻な
別の障害を引きおこすことになる。また、病氣で苦しい思いをした時こそ、
正しい健康の原理を知る絶好のチャンスなのである。

もう一つは真理は簡単なもの、やたらとこむずかしい医学的解説に頭を混乱
させられないようにしなければならない、ということ。とくに物事は細分化
して考えるほど大局を見失うことになる。生命の科学においてはいかに理路
整然と説明されたところで全体の動きや現実の姿と合致するものでなければ、
大した価値はない。本質をとらえることが大事なのである。
<アレルギー反応のカラクリ>

さてアレルギー反応である。アレルギーの語源は、「変わった作用」と言う
意味のギリシャ語である。アレルギー反応は次のような段階を踏んでおこる。

★第一段階…
「アレルゲン」と、すでに体内に用意されている「レアギン」(最初のアレル
ゲンと体蛋白とで作られた反応物質)とが結合する。
なお、「アレルゲン」は、人によってそれぞれ違っている。チリであったり、
花粉であったり牛乳・卵やチョコレートなどの食物であったり、あるいはペニ
シリンやピリン系薬物の化学薬品であったり…というように千差万別である。
われわれの回りを取りまいているすべてのものがアレルゲンとなりうるのだ。

★第二段階…
第一段階での結合反応の結果として、体細胞中で、ヒスタミンやセロトニン、
およびブラディキニンなどの「アレルギー毒」が作られる。

★第三段階…
「アレルギー毒」は、血液中に流れこみ、末梢の血管を拡張させたり、血漿
(血液中の水の成分)を組織ににじみ出させて腫しゅ脹ちょうをおこさせたり、
あるいはひどいかゆみを引きおこしたりする。

以上のことでわかると思うが、アレルギー性疾患を引きおこしている直接の
犯人は「アレルギー毒」なのだ。

その「アレルギー毒」は、血液に乗って全身を流れていくのだが、その人の
体で一番弱っている組織に漂着するから病氣のあらわれ方はまちまちとなる。
じんましんや鼻炎、湿疹などを招き、またある場合は、氣管支や胃腸の筋肉
を収縮させて、氣管支喘息の発作をおこさせ、さらには胃腸の痛みを引きお
こすこともあるというわけだ。

だが、一番問題なのは、アレルギー性疾患を引きおこす大もとの真因だ。
常識的に考えると、アレルゲンが原因ではないかと考える。実際、今の医学
はそう教えている。だがそれこそ人間不在の論理で、もっと生理学的な考え
方をしないと、生命活動の本質はつかめない。

われわれは、アレルゲンから逃避して生活することは、実際問題として不可
能である。現代生活とは、極言すれば、「アレルゲンに取りまかれた生活」
といえるだろう。とはいっても、それらのアレルゲンによってアレルギーを
引きおこすのは、一部の人たちである。

このごろ、アレルギーにかかる人が確かに激増してきた。文明諸国では2?3
割にも及んでいるが、それは別のいい方をすれば7?8割の人はアレルギー性
疾患にはなっていないということだ。

ということになるとアレルゲンのみにアレルギー反応の責任のすべてを背負
わせるわけにはいかない。つまりアレルギー反応がおこるかどうかの決定権
をもつのは体質なのである。
<牛乳信仰を捨てる>

アレルギー体質をつくり、アレルギー疾患を引きおこす真因は誤った食生活
である。それなら、アレルギー体質を生むような有害な食物は避け、アレル
ギー体質の改善に有益な食物を摂る…ということを根氣よく続けていけば、
いつかは必ず根治できる道理だ。

しかし、同じ治すにしても、ムダなお金は使わずに、より早く治してしまい
たい。幸い、これまで多くの治験例もあり、食事療法に関する研究もいろい
ろとされているから、それを最大限に活用すればよろしい。

そこで、アレルギー性疾患の治療のポイントをあげると、次の三点である。

1. 牛乳への迷信を捨てる。
2. 急速浄血をおこなう。
3. 玄米・菜食に切りかえる。

牛乳は何よりもアレルギー反応をおこさせやすい食品である。牛乳の蛋白質
は粒子が小さいので、腸の壁を容易にすり抜けて血液中に入ってしまう。
体蛋白は異種蛋白と接触すると、アレルギー反応をおこすのだ。牛乳の害に
ついては、『健康と美容の食生活』を読んで頂きたい。

ともあれ、牛乳をやめれば、アレルギー体質は確実に解消の方向に向う。
もし、どうしてもミルク状の飲み物がほしいという人は、豆乳を飲めばよい。
豆乳は同じような形状をもっていながら、牛乳とは全く逆の生理作用をもつ
ものであるから。

豆乳とはダイズをすりつぶして、カスをとり去った乳状の液体である。原料
がダイズだから当然ダイズのもつ有効成分が含まれる。とくに各種アミノ酸、
不飽和脂肪酸、ビタミンEなどが多く含まれる。だから豆乳は組織の若がえり
強化に役立ち、血管機能を正常化して、代謝の正常化、スタミナ増強効果も
あらわす。

豆乳は、手づくりするのが何といっても一番安心。もし製品を買う場合は、
不自然な糖分が加えられたり、ビタミン強化されたりというような不自然な
加工のしてないものを選ぶこと。自然の原則にかなって良質のものを選ぶこ
とが大切。信用のおけるメーカーのものを選んだり、信頼のできるアドバイ
ザーの指示を受けるといいだろう。

ただし、どうしても豆乳を摂らなければいけない、というわけではない。
ダイズの有効成分は、別の方法でいくらでも摂れる。たとえば、豆を煮て
食べたり、みそや納豆を食べたりすればいい。また、牛乳に代わる何かを
摂らなければならないというようにこだわる必要もない。もともと必要で
ないものを摂っていたのだから、まずそれをやめることが先決なのだ。
<大急ぎで浄血>

アレルギー反応がおきやすい体の状態をつくっているのは直接的には血液の
汚れである。血液が汚れているから細胞の働きが弱ったり異常化したりする
のである。したがって、病氣の悪化を喰い止め、生理機能のマイナスへ向か
う流れを、プラスに向かう流れに大転換をはかるためには、大急ぎで浄血を
おこなわなければならない。

その際に不可欠なのが、胚芽、葉緑素、酵素の三大健康食品なのである。
胚芽は血液性状を正常化させる。葉緑素はアレルギー毒と直接結びついて
中和解毒をはかる。酵素は腸内細菌の性状を健全にすることによって、
血液の浄化に速効をあらわすのである。

この三大健康食品は日本人の体質的欠陥を補うために不可欠なものなので、
健康な人も常用するのが望ましいものだけに、アレルギー性疾患の人は、
必須不可欠のものである。

このほかに、花粉、ローヤルゼリーなどの中から、自分の体質に合ったもの
を選んで摂るようにすれば、いっそう効果的である。
<食事パターンを正す>

だが何と言っても一番重要なことは、食事パターンを正すことである。
食事パターンは体質の基調をつくるものだからだ。

現代日本人の食事パターンである白米・肉食をやめて、玄米・菜食に切り
かえるのである。玄米を主食にして野菜、海藻、小魚貝類を副食にするのだ。
これでこそ、体質の改善は可能となる。

一般には、体質は変えられないと考えられているけれど、それは完全な誤り。
体質はいくらでも変えられるのである。

体質を改善するということは、自然治癒力を増強する、ということでもある。

アレルギー体質の子どもなどには、体力を強化するために、乾布摩擦や戸外
での運動、薄着
などをさせて積極的に鍛練することが奨励されている。大変によいことだが、
食生活を正しく、体質の改善をはかりながらおこなわなければ効果は得られ
ない。それより、抵抗性の弱い体に、ストレスばかり増大する結果となり、
かえって逆効果にもなる。

また、おとなの場合はすぐに、タバコがいけないとか、酒が悪いとかいわれ
がちだが、病氣中は当然控えめにするにしても、原則として、食事パターン
が正しければ、ほどほどにたしなむのはいっこうにさしつかえないものである。
<有効な自然療法を実行>

アレルギー性疾患を早く治してしまうためには、食事面のほかに精神的スト
レスを上手に解消すること、適度に運動をすること、化学薬剤は極力さける
こと、などといった注意すべき点もいろいろある。だがいずれも結局は血液
を汚し、自然治癒力を低下させる条件は極力排して、浄血を促す条件は積極
的にとり入れることが大事、ということである。

そうなれば、当然、体の自然性の回復を助ける自然療法は大いに試してみる
のがよいわけだ。

たとえば、喘息では、

●黒豆を煎じて飲む
●ぎんなんを食べる
●キキョウの根を煎服する
●松葉を煎服する

同じく皮膚障害では、

●ドクダミを濃いめに煎じて飲むとともに、それを風呂に入れて入浴など。

食事療法の進め方としては、雑穀を入れた玄米の主食をよく噛んで食べる。
副食は自分の症状にあった薬効食品を積極的に摂るとよい。原則としては、
とくに野草類、根菜類、ねぎ類、海藻類を努めて摂るようにしたい。

そして、お茶代わりに薬草茶を飲む。一般的にはクコ、ヨモギ、ドクダミ、
オオバコなどが適当だろう。この四種類を合せ煎じれば、相乗作用も期待で
きるから理想的だ。

これに体質改善の著しい健康食品(三大健康食品・その他)を朝起きたときや、
食前に摂ることがより有効な方法となる。

 dr

森下敬一  拝

国際自然医学会ホームページ

http://morishita-med.jp/index.php?%E3%81%8A%E8%8C%B6%E3%81%AE%E6%B0%B4%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AF

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